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「永遠に、幸せになりたかったら釣りを覚えなさい。」釣りの名言・格言・加古川で80cmオーバーのシーバス狙い!!!!! [hobby]

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2年越しに釣れたシーバス。


「一時間、幸せになりたかったら酒を飲みなさい。」

「三日間、幸せになりたかったら結婚しなさい。」

「八日間、幸せになりたかったら豚を殺して食べなさい。」

「永遠に、幸せになりたかったら釣りを覚えなさい。」

中国の有名な釣りの名言・格言である。


腰を痛めて自転車に乗らなくなったからと言って何もしていなかった訳ではない。

ギターを弾きまくって左手が腱鞘炎になったからと言って何もしていなかった訳ではない。

痛めた所をケアしながら使える所を使って遊べばいい。

ずーーーっと、釣りをしていたのである。

今度は左肩が五十肩になり、右手の手首に変な骨が生えてきた!?

仕事に支障が出ると具合悪いので、一時中断することにした。



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①や②のポイントの加古川の下流の堰(せき=水位を調整したり、流れを調整するためのコンクリートや石積みなどのこと)で80cmオーバーのシーバスが釣れるということで、

休日に時間があるたびにルアーを投げてきた。

2号線と250号線の間である。

ポイント的には②に入りウェーダー(雨靴とゴム素材のズボンがつながったもの)を着用し、腰まで水に浸かってやるのが一番釣りやすいし、

実際ヒットしている人を目の当たりにするが、入れるのはせいぜい2、3人で早い者勝ちである。

①でやる事が多かったが、こちらからだと流木などの障害物が多くすぐ根掛かりし、ルアーを回収出来なくなる可能性が高い。

スピナーベイトなどだと、投げてから着水したと同時に巻き始めないと、リールが沈んでいく途中で何かに必ず引っかかってしまい、狙う幅が狭くなってしまう。

ミノーなら着水後しばらく流して、障害物を過ぎたあたりから潜らせるという感じで。

それかポッパーなどの沈まないルアーを使いトップウォーターを狙うしかないが、よほど活性が高くないとヒットの確率はグッと落ちてしまう。

結構、神経を使うし、体力勝負の釣りなのである。



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画像のように堰の下には勾配により白く見える泡が立つ。

泡は水中の酸素濃度を濃くする。

酸素濃度が高いと、プランクトンも多く育ち、いろんな小魚が寄ってくるし、魚が元気になり活性が高くなる。

その魚達を狙って大きな魚も集まって来る。

春・夏・秋と朝まずめ、夕まずめ、スズキを狙ってロッドを振ってきた。

思ったように、そう簡単に釣れるものではない。

投げては巻き、巻いては投げるの繰り返し。

いったい何百回、何千回投げただろうか?


でも1尾でも大物が釣れたとしたら、それまでの苦労なんてぶっ飛んでしまうくらい感動するものである。


私は賭け事はしないが、パチンコで大勝ちしたり、競馬で万馬券を取ったりするその時の感覚に近いものなのかもしれない。

勝った時しか覚えていないのと一緒で、釣った時は脳裏に焼きつく。



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あちこちに場所を変えた。

基本、夕まずめを狙うことが多い。

朝が苦手だからである。

確率的には活性の高い朝まずめの方がいいようなので、朝出かける時は、明け方までサッカーを見て、それから出向くというパターンになる。

雨の日や風が強い日以外は行ける限り行っていた。

たまには全く違う場所で、気分転換に太刀魚を狙ったり、

本気モードでエサを使いチヌを狙ったり。。。

タチウオ狙いは軽装で行くが、チヌ狙いとなると、エサのシラサエビを活かしておくブクブクや、まき餌用のオキアミのブロック、集魚剤、、、と結構大がかりになる。

シーバス狙いだと、継ぎ目のあるタイプのロッドを束ねてデイバッグに挿してモンキーに乗って気軽に出かけられるのである。


狙った獲物は全く釣れない。

ボウズの日ばかり。

写真も1枚もない。

ルアーフィッシングのセンスゼロなんかな〜〜〜???



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①のポイントで釣れたさより

やっと釣れたっ!嬉

どっちが魚でどっちがルアーなのかわからない。涙

一応いろんな魚は釣れる事は釣れる。

ブラックバス、ブルーギル、ガシラ、メバル、アジ、イワシ、フグ、ハゼ、ボラ、アイナメ、、、etc...

でもそれじゃないんだなーーー。。。


一度、とんでもない獲物を釣り上げた事があった。

それは①のポイントでの事。



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それは突然ヒットした。

まーだいたいヒットするのは突然なのだが・・・

夕方でまだ明るかったのですぐにギャラリーが集まって来た。

近くで釣りをしていた人ばかりではなく、ジョギングやウォーキング、犬の散歩を中断し、

私のロッドの先から伸びたラインを一点に見つめている。

緊張の瞬間である。

引っ張っても寄って来ない。

根掛かりか?

いや、巣に潜ろうとしている。

ラインがブロックにこすれないように細心の注意を払う。

一瞬魚がこっちを向いた。

一気にリールを巻こうとするが、、、

重い。

重たすぎる。

しかし魚信はしっかりと感じる。

魚が穴から出てきた。

今だっ!

ゆっくりゆっくり慎重に慎重にたぐり寄せる。

ロッドが半円を描く。

相手も右往左往して抵抗する。

ラインのテンションをリールのドラグで調整する。

周りのギャラリーがざわついて来た。

ここでばらす訳にはいかない。

土手から降り川に入ると、股下まで水に浸かる。

川のしぶきの中から魚影が見えた!

なんじゃこりゃー!!!


でかいっ!

でか過ぎる!!!

タモ網は持っていたがそれは使えそうもないくらいでかい!


そいつは、な・なんと全長80cmは優に超える「巨鯉」であった。


金色で黒光りしている。

やっとのことで魚を抱える。

とりあえず落ち着きたいので、横の”生けす”のような溜まりに魚を滑りこます。



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”生けす”のような所、、、魚は見え難いかな?

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中央にいる、、、感度を上げて、、、黄色い枠がそれ。

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アップにする、、、何とか見えるかな???右を向いている。めんたまとピンクのくちびるが・・・

ふーーーっ。

疲れたーーー。

30分くらい悪戦苦闘していたようだ。

ラインが伸びきってヨレヨレになっている。

10Kgくらいはあるのだろうか?

おそらく「堰の主」であろう。



その時、横には、ベストポジションで投げ釣りで数本竿を出していたおじさんがいた。

いい場所を独り占めしているやっかいなおじさんだ。

その横でおじさんと世間話をしながらルアーを投げていたのだ。

おじさんは四方八方に仕掛けを投入したままなので、ラインが絡まないように注意しながらルアーを投げていた。

私が巨鯉を仕留めたのを見届けると、そのおじさんは竿を置いたまますっくと立ち上がって消えて行った。


一息ついて魚からルアーをはずし、魚を”生けす”のような所から逃がしてやった。


しばらくすると、おじさんが大きな網を持って帰ってきた。

「さっきの魚はいらんやろ?」

”はい”

すると”生けす”のような所を網ですくい始めた。

「あれっ?どこいったん?」

”逃がしましたよ”

「ちぇっ、ずぼ釣りのえさに使えたんに・・・」

おじさんはその魚を解体し切り身にし、釣りのえさにしようと企んでいたのである。

おそらく、うなぎかスズキでも狙っていたのであろう。


堰の主さん、間一髪、命拾いしたね!



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これまでの一番の成果の魚はこのキビレ(キチヌ)、40cmである。

①のポイントで夜に釣れた。

一瞬、チヌ(黒鯛)かと思ったがヒレが黄色かった。残念。。。

チヌは50cm以上の大型(通称・年無し)サイズに成長するが、

キビレはチヌより大きくはならず40cm以上あればかなりの大型と言える。

シーバス狙いの私にとって、チヌも外道、ましてやキビレは外道の外道。

初秋にお腹パンパンに卵を持った一尾。

結構重かった。



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チヌは春に産卵するが、キチヌは秋。

燻(いぶし)銀のきれいな魚だった。

汽水域から子供を産みに川を上がってきたのか?

エサを探していて迷い込んだのか?

子供がいるので疲れているのか元気がなかった。

でも必死に抵抗してがんばっていた。

母は強しだ!

いい引きだったよ。

ありがとう!!!



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③の向島海釣り公園からルアーを投げていた。

海釣り公園とは名ばかりの、魚がいない、真水と海水が入れ混ざる汽水域の釣り場である。

昼間だったので余計に釣れない。

・・・が、、、なんと目の前の海面を大きなシーバスがゆっくり泳いでいく。

見るからにヨレヨレでヨボヨボだ。

ガリガリに痩せこけている。

秋口に出産を終えたばかりという感じだった。

泳いでいるというより、満ち潮に乗って浮かんで川を逆流しているという感じだ。

試しに目先にルアーを投げるが、全く反応しない。

見えている魚はなかなか釣れないものである。


しばらくして大阪から来たという若者2人に声をかけられる。

「どうですか?」

”全然だめですね~”

「ここにはよく来られるんですか?」

”たまに来ますよ。”

「何を狙ってはるんですか?」

”一応シーバス狙いです”

「がんばって下さい」

”どうもです~”


その2人は公園内の離れたところで釣りを始めた。

しばらく投げていると根がかりした。

・・・っと思っていたらゆっくりではあるがリールが巻けるのである。

重い。

大きな岩でも引っ張っているのか?

しかし、重い。

試しにリールをオフにしてみた。

するとリールが逆転し、ラインがピューーーーーーーーーーーンと走っていく。

何かがかかっている。

50メートル程走られた。

リールを巻き戻す。


重い。


魚の魚信というより、ずしんとした重みだけを感じる。

視線を感じてふと横を見ると先ほどの2人が離れたところからこっちを見ている。

ばらす訳にはいかない。

ゆっくりゆっくり巻いては、出し、巻いては、出し・・・を繰り返す。

やっと上から魚影が見えた!!!


体が座布団くらいの大きさの「エイ」であった。


尻尾までだと1メートルくらいはあるだろう。

どうしよう?

どうにもならない・・・

ここは柵があるので下まで降りて行くことが出来ない。

とりあえず寄せるだけ寄せようと、ラインのテンションMAXまで「えいっ!」っと巻き上げたところで、

プチンッ、、、とラインが切れた。。。

魚にはルアーをかけたままでかわいそうなことをしたが”エイ”が相手となるとさすがにお手上げである。


この模様を遠目で見ていた2人が私がばらした先のほうに向かってルアーを投げる、投げる、狙う、狙う。

おそらくシーバスだと思ったんだろう。

”エイ”だったんですけど~~~。汗


2シーズンにわたって狙ってはみたものの結局大物のシーバスはヒットしなかった。


なかなか難しいものだ。

唯一釣れたシーバスはというと・・・

④の突堤で釣れた貴重な一尾。

モンキーを置いて、堤防の先まで1km歩かなければならない。

ここへも結構足を運んだ。

その釣果が・・・



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これっ!

ちいさっ!20cm。

小さくてもスズキはスズキである。

狙った魚の4分の1のサイズである。

決して今ブレーク中のメダカではない。

スズキはいわゆる出世魚で関西ではセイゴ→ハネ→スズキとなるが、、、

それより小さい小さい、、、スズキの赤ちゃんであった。



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①のポイント・朝日とモンキー


朝のすがすがしさ、


夕暮れの静寂、


鳴り響く”ピィシュー、ピィシュー”というロッドを縦に振る音、


その中でのピーンと張り詰めた緊張感、、、


それを満喫できただけでも十分である。


まだまだあきらめたわけではない!!!



「永遠に、幸せになりたかったら釣りを覚えなさい。」



いつか80cmオーバーのシーバスを釣ってやる!!!



とりあえず「スポーツフィッシングKAKOGAWA15-16シーズン」(参加者1名)は幕を閉じた。





PS:ちなみに1枚目の画像の手で持っている魚が20cmのシーバスの赤ちゃんです。

   どアップで撮れば実物以上に迫力が出るんです!

   ばれてましたか?笑







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