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映画公開!これこそが真のライバル 矢吹丈×力石徹 あしたのジョー [movie&TV]



映画を観て来た。



燃え尽きた。



一番の感動シーンは





リング上でジョーが優しい顔で段平に礼を言うシーンであった。





2月11日、本日公開の「あしたのジョー」

「漫画の実写版はろくなものにならない」

「40年前の実写版(矢吹丈役:石橋正次)と大差ないだろう」

「力石という男をわかった上で役をかってでたのか」

「山下智久が矢吹丈って?大丈夫か?」

「次から次へとジャニーズ事務所を使うとは映画界も情けない」





いろんな酷評は耳にしていた。





そんな酷評を吹き飛ばすようないい映画だった。





オープニングでアニメのテーマ曲が流れ出す。

まさか、と思ったが・・・

歌なしのサウンドトラック。

少しの間だったがよかった。





ストーリー的には

力石の少年院入りの理由。

葉子の過去。

白木財閥とドヤ街との関係。

etc.・・・

脚色してあったがうまくまとめていたと思う。





突っ込みどころも満載だった。

ジョーが「ヘヘッ」っと声を出してにやけるシーンが無い。

サンドバッグが破けて砂が流れ出すシーンはもっと引きで撮れよ。

クロスカウンター破りをもっとわかりやすくしてくれよ。

試合でボコボコにはれ上がった直後の2人のきれい過ぎる顔。

ジョーの帰りを待っている段平がサンドバッグにうっぷんをはらすシーン長過ぎ。

あっさりとジョーが帰ってきた。

etc.・・・

2時間強があっという間だった。





香川照之氏の丹下段平は最高だった。

何をやらせてもその役になりきってしまう。

というか段平が香川氏に乗り移っていた。

ぐっさん(山口智充)の段平も捨てがたいが香川氏にはかなわない(笑)

下手すればギャグになってしまいがちな段平役。

彼の演技を見るだけでもこの映画は一見の価値がある。





力石を演じた伊勢谷友介氏。

伊勢谷氏はまさに力石の生き写しである。

ファンの期待を裏切らず見事に演じ切っている。

減量後の測定シーンは本当に痛々しかった。

大河ドラマで初めて知った役者兼モデルだが、

この役は伊勢谷氏は一生忘れることはないだろう。





ジョー役の山下智久氏。

この世の中の誰が演じてもジョーに成りきる事は決して出来ないと思っていた。

なぜこんな役を引き受けたのか?

断ることも出来たのだ。

しかし山下氏は自らの今後の役者生命をかけあしたの為にジョー役を引き受けた。

見た目はジョーとは程遠い。

でも見ているうちにそこにジョーがいる。

山下氏がジョーを演じているのではなく山下氏自信がジョーと化したのである。

撮影までの見えないところでの努力、撮影中の苦労、さまざまな舞台裏を知った上での感想ではあるが
これは全くひいきのない率直な感想である。

この映画を皆がどう受け止めてくれるか・・・

それが今後の山下氏の人生を大きく左右することになるだろう。





感動とともに祭りの後の静けさのような・・・

何かポッカリと穴が開いたような感じである。

でもいい映画に仕上がっていてよかった。

ホッとした。

今はそんな安堵感でいっぱいだ。





「あしたのために今日を生きる。

めぐりめぐるあしたがある限り今日を生き抜く。

倒れても倒れても何度も何度も立ち上がる。」

キャスト、スタッフの熱い気持ちがめいいっぱい詰まった作品であった。





早くも「あしたのジョー2」実写化の話で盛り上がっているが

私は「2」はいらない。





永遠のライバル「ジョーVS力石」だけでいい。





完全燃焼した1日だった。








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