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緊急帰国/訃報/セレッソ大阪の名物寮長・香川真司の恩人・第二の「お父さん」“秀じい”こと秀島弘寮長が死去/ドルトムント [sinji kagawa]

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追記:中国ツアーを終え香川選手は仲間とは逆の方角の大阪国際空港(伊丹空港)へ。

29日緊急帰国した。

”ひでじい”にお別れを言いながら・・・

棺の中にそっとユニフォームを添えた・・・

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J2のC大阪が27日、同クラブの選手寮長を務めていた秀島弘さん(77歳)が27日朝に肺炎のため入院先の病院で亡くなったと発表した。告別式は2016年7月29日。

温泉地として有名な有馬温泉の老舗旅館「兵衛向陽閣」で総料理長を務め、03年に寮長に就任。

ドイツ1部・ドルトムントMF香川真司や、C大阪に復帰したFW柿谷曜一朗ら、多くの選手を見守ってきた。

香川に対しては09年末にドイツ移籍のオファーを受けていた際、右足第5中足骨痛により手術を受けていたことから、

「7月に万全の体で行け」

などのアドバイスをし、香川もその通りに10年夏まで移籍を封印し、ドイツへと羽ばたいていった

という逸話がある。

デイリースポーツより

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「秀島弘寮長について」
(2013年5月のコラムより)

香川選手はじめセレッソ大阪を巣立ち、欧州で活躍する若き才能たちを陰で支えてきた人物がいる。

ユースや若手の選手が入る選手寮の寮長、秀島弘だ。

兵庫・有馬温泉の老舗旅館の総料理長を務め、定年後にその腕前が選手の食欲不振に悩んでいたクラブ関係者の目に留まり、2003年に寮長に就任。

寮の食事とは思えぬ豪勢なメニューで選手の胃袋を支えるだけでなく、

「サッカー選手も料理人も同じ技術者。料理人は気を抜けば包丁で手を切る。選手もたかが練習と思っていたら怪我をする。人より真剣に、多くの練習をしないと芽が出ないんや」

と自らの経験を通じ、選手たちに精神面の指導も行なってきた。


秀島は新人たちに「ウサギとカメ」の話を言い聞かせているという。


ウサギとは入団時に“天才”と持て囃された柿谷曜一朗。

カメは「(セレッソ加入時は)おとなしいし、サッカーなんか出来るんかなと思った」という香川真司だ。

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秀島は「頑張れ、お前は絶対に大丈夫。昼寝している奴は努力すれば追い越せる」と自信を与え続けた。

その後伸び悩んだ柿谷とは対照的に、素直で練習熱心な香川は大きく成長。

海を渡った今でも「悩んだ時は初心に帰れ。努力しかない」と声をかける秀島を、香川は「お父さん」と慕い、日本に戻れば必ず寮に顔を出すという。

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「香川とはお互いにモノを言いやすかった」・・・・・と話す秀島は終始にこやかで、「孫と爺さんみたいな関係や」というのも頷ける。

彼らの成長が、寮に住み込んで朝から晩まで働く秀島の元気の源となり、その姿を見ることが選手の成長に繋がっている。

この好循環がある限り、セレッソから今後もタレントが出てきそうだ。
(一部省略・編集)


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夕刊フジ「気になるあの人あの話題」より
(2012年9月)

 --C大阪出身選手は今も気になる

 「香川の試合はテレビで見ている。年俸6億円を取るようになった今でも、私を『お父さん』と呼んで慕ってくれ、帰れば必ず寮に立ち寄る。久しぶりに会うとまず、1分間ほど抱擁している」

 --伸びる選手とそうでない選手の違いは

 「人の言うことを素直に聞けること。香川は2007年にJ2でデビューして、2試合目のヒーローインタビューで『後半バタバタだった』と話した。私が『体力がないならオフは走れ』とハッパをかけると、その通り1日30キロ、1カ月以上走って体を作り上げた」

 --苦労もあった

 「06年の入団当初は、同期のFW柿谷(曜一朗)が天才ストライカーと派手に取り上げられていた。1歳年下の柿谷から『おい、香川』といわれ、先輩から『ケツ振れ』と命令されて一生懸命やっていた。でも、香川に『柿谷がいたから成長できたんじゃないか』と聞くと『それもあります』と。相当のライバル意識があったはず」

 --努力が大事

 「寮の選手には『香川を見てみろ』と言って聞かせている。乾にも、清武にもはっきり思ったことをガツンと言ってきた。それを素直に聞ける選手が伸びる」

 --選手との接し方は

 「旅館勤務では50人の調理師のトップにいた。サッカー経験はないが、スポーツの選手も調理師も、同じ技術者。壁に当たって悩んだときにどう声をかけてやればよいか、というのは共通している。料理長時代も包丁で手を切った者には『真剣にやれ』と殴って指導したこともあった。サッカーでも一流選手は練習ではケガをしない」

 --ロンドン五輪ではDF扇原貴宏、MF山口蛍、FW杉本健勇が活躍した

 「杉本は素直で、私の言うことを聞いてまじめに練習するから同期入団の中でも一番伸びている。欧州のクラブでも、選手がトップチームに行って伸びていくのは18~21歳ぐらい。寮で暮らす若いときの努力は大事です」
(以上)

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香川選手は先月6月も寮長に会いに来たばかりだった。

そして日本を後にした。

「やっぱりここは俺のふるさとなんだなーと何度も来てしまいますね!」

という言葉を残して。。。


今回が最後の”第二の「お父さん」”との面会になろうとは・・・





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